設計報酬とは、建築主が建築設計家に設計業務や監理業務を依託する場合に、建築主が支払う費用のことで、一般に設計料と言われているものです。この設計報酬の算定基準は、昭和54年に建設省(現、国土交通省)から出された建設省告示1206号において詳しく定められており、多くの建築設計家がこの基準によって設計報酬を算定しています。この算定の考え方は、マンデー方式と呼ばれるもので必要な設計業務にかかる標準の人・日数に日額人件費を掛け、直接人件費を算出し、これに経費及び技術料を加算するものです。

一般的に設計と言っていることは、計画から始まり基本設計、実施設計に至るまでの一連の作業であると考えられます。その中でどの辺までのことを依頼するのか、又、難易度等により必ずしも1206号通りにはならない等、複雑な要素があります。従って、当事者間(建築主と建築設計家)で十分協議をした上で決めるのが原則です。(詳細なことは、それぞれの建築設計家若しくは当協会までお問い合わせ下さい)